パチスロに関する声明文

登場人物:弁士(於:国立世田谷公園赤の広場)

 さて、お集まりの皆様。ご静粛に、ご静粛に! …周知の通り去る2002年10月29日、私は某所において「パチスロがなんなのか知らなかったり」と発言しました。しかしながらこの発言対し、「このような不穏当な発言を公にするのは如何なものか」という重大な疑義が読者諸賢から提起されたわけであります!

 なるほどパチスロを知らないとは、あまりに世間知らずといえましょう。しかしながらより大きな問題は、かかる疑義によって、パチスロを知らない御仁は世にあまたいるが故に件の発言は共感をもって迎えられるであろうという私の認識の甘さが露呈されたことにあるのであります!

 爾来、かかる発言の責任を如何様にして取るかを検討するも、畢竟、私自身がパチスロが何であるかを理解するをもって、その責任となすが肝要と心得るに至った次第であります!

(弁士一息いれる。聴衆まばらな拍手…)

 さて。「パチスロとは何か」という問題を解決するにあたり、よく吟味を重ねた結果、第一に人に聞く。第二にネットで調べる。第三に書店でパチスロ情報誌を立ち読みする。以上三点の解決案が導き出されるにいたったのであります。

 しかるに、今更、斯くの如き安易な解決策にて窮余をしのぐなどは、もつての他、というよりなんか悔しいわけでありまして、事此処に至りましては、もはや我々にとって重要なことは「パチスロ」が何モノかという事実ではなく、「我々にとっての『パチスロ』や如何?」すなわち「真実としてのパチスロ」に尽きるのであります!!!

 よって私はここに、パチスロとは何かを科学的合理精神を以て推測することを宣言するものであります。かかる知的営為によって、必ずやパチスロが何なのかが明らかになると私は信じて止まないのであります!

本日は雨の中ご清聴ありがとうございます。

(弁士退場。聴衆、いよいよまばらな拍手…)